忖度してる場合じゃない!島本町の選挙を控えて思うこと。
きたる4/16(日)に島本町の町長・町議会選挙が行われます。
戦況についての詳細は改めて書くとして、
今回の島本の争点がどうのこうの言う前にまずは、
立候補予定者のみなさんは、
島本町の現状(事実)を踏まえて政策を訴えることが大事じゃないかなと思います。
選挙前になると立候補予定者はこぞって、
「あれやります」「これやります」と訴えます。
「あれやります」「これやります」の耳障りのいい気持ちい言葉を浴びせられると、
「うん!うん!」「そうだ!そうだ!」と感じてしまうのは人の性かとは思いますが、
やはり税金を納めて、その税金の使い道を決める貴重な1票をもつ有権者の皆様には、
「どうやるの?」
「どうやって実現するの?」という、
HowToをもって常に候補者の訴えに耳を傾け、候補者の配布物を眺めて欲しいなと選挙のたびに忖度してしまいます。
忖度の使い方まちがってるような...
まずは島本町の財政をふまえないと。
島本"町"に存在する"市民"派の議員や活動家の方々は、何故か島本町の歳出(支出)には一切触れずに「島本町は歳入が多いから財源は豊か!島本のことは島本でやりましょう!」と訴えてはります。
島本"町"に存在する"市民"派の議員や活動家の方々が訴えている内容をシンプルにまとめると、
旦那の給料が月給で50万円あって、月の支出(生活費や家や車のローン)が60万出てるけど給料はしっかり貰ってるから大丈夫!と言ってるような状況です。
しかも月給50万のうち20万は消費者金融の借り入れや貯金の切り崩しを当ててるような状態なんです。
さらにそれだけではなく、すでに1000万円近くの借金をしている状態です。
※島本町は、事実178億円の借金をかかえています。
これっていわゆる、
「火の車」状態ですよね。
島本町単独では運営ができない状況にきていること、そのしわ寄せは島本町の住民に向いてしまうこと、だからこそ事実と方向性をしっかりと伝えないと、と思いますが、
この現状を知ってか知らずか、あまり現状を伝えていないように思います。
歳入はたしかに潤沢、しかし歳出構造に大きな問題が。
歳入=いわゆる町の収入。
歳出=いわゆる町の支出 。
島本"町"に存在する"市民"派の議員や活動家の方々が口を揃えて訴えているのは、
島本町にはサントリーの山崎工場(※京都ではなく実は島本町にある)や小野薬品などの大企業あったりするおかげで法人税などの税収が潤沢に入ってきていることを強調しています。
たしかにそれは事実です。
なので「島本町は歳入が多いから財源は豊かです!」と訴えています。
この度引退を表明されている某町議の幕引きチラシをみても、
「自主財源を稼ぐ財政力は大阪府自治体の中でも上位(43団体中14番目)であり、10町村の中では田尻町に次いで2番目です、ご安心下さい。」と書かれています。
下記のネットの情報にもたしかに14番目に島本町の名前があります。
2014年時点のデータなのでそもそも安心できませんが、財政力だけをみるとたしかに上位に入っています。
でも、
冒頭の例え話にあったように、
収入以上にお金を使っている。
という現状に目を向けないと話になりません。
歳出構造について、
島本町長立候補予定者の「田中てつや」さんにお話しを聞いてみました。
簡単に言うと、
し尿処理施設(※高槻市に委託が決定)、ゴミ焼却施設、消防署、等々といった行政機能を、
島本町単独で運営していることに大きな要因があります。
そのほかにも老朽化施設の建て替えや企業の撤退など様々な要因が重なっています。
また、島本町だけではありませんが少子高齢化というのもその一因です。
ゴミ焼却施設の老朽化問題
島本町の尺代にあるゴミ焼却施設も老朽化が進んでいて、対応年数の20年を過ぎ、27年目に突入し、毎年1億円のメンテナンス費をかけてぎりぎり運用を続けている状況。新規で同じものを建て替えるには50億円かかる試算がでており、島本町の年間予算の半分を当てなければならない状況で、そもそも建て替えは不可能な状態。ちなみに人口5万人以下の小規模自治体には建て替えの補助金は出ないことになっているため、全額島本町で負担しなければならない。
ゴミ焼却施設の老朽化問題について、
まずは島本町の現状を包み隠さず伝える。
下記のスライドを使用して島本町の現状についてお話しをしております。
H27年の決算をみると一見黒字にみえますが、実は積立金(いわゆる町の貯金)を切り崩して補填している状況です。
島本町の積立金残高もグラフにしてみました。
どうみてもまずい気がします...。
ちなみに冒頭でも書きましたが、
島本町にはすでに178億円の借金があります。
さらにH29年度には5億円の借金を追加する予算が計上されています。
はっきり言って、この借金の責任は行政も政治家も誰もとりません。
しかも、この責任は働く世代や子供たちにツケとなってまわってきます。
ほんとここが政治のずるいところだなと思いますが、
残念ながらそんな政治を選んできた有権者にも責任があります。
しかし、
この現状を変えることができるのもまた政治家にしかできません。
政治家はあくまで住民の代弁者です。
そしてその政治家を選ぶのは有権者です。
有権者に未来を決める責任があるということなのです。
島本の未来を決めるのは政治家ではなく、住民。
スライドの中にもありますが、
現状をしっかりとお伝えするのも政治家としての責務ですが、方向性を示すことも政治家の責務かと思います。イデオロギーに惑わされず現実的な判断をすることが大切ではないかと思います。
タウンミーティングを開催しています。
3月4日(土)13時~青葉会自治会集会所
3月12日(日)16時~東大寺自治会集会所
3月18日(土)13時~高浜公会堂
3月26日(日)16時~ふれあいセンター第1学習室