無効票からの雑感まとめ。参院選の開票現場に行ってきました。
深夜2時を回った開票現場よりレポート。
本日は、開票立会人として地元の開票所に来ております。
開票立会人とは?
開票事務の執行に立ち会い、公正に行われるよう監視します。具体的には、開票手続きの立ち会いや投票の効力の決定に際しての意見陳述などを行います。その人数は、3人以上10人以下です。
引用http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo06.html
つまり、開票作業のチェック役。
多くの市役所の職員や派遣スタッフが、膨大な量の投票用紙を1枚1枚を手作業または機械で選別していきます。夜通しの開票作業になりますので、ミスや不正がないように開票立会人はその作業のチェックを行います。
また、公職選挙法67条にあるように、判断が難しい票について、有効票か無効票かは各投票所の開票管理者の判断に委ねられるよるところもあるので、その判断が正しいかどうかを開票立会人がチェックも行う役割を担う。
第六十七条 投票の効力は、開票立会人の意見を聴き、開票管理者が決定しなければならない。その決定に当つては、第六十八条の規定に反しない限りにおいて、その投票した選挙人の意思が明白であれば、その投票を有効とするようにしなければならない。
多くの有効票がある一方で、無効票も少なからず存在している。
開票現場では、もちろん各候補者や政党の得票数が一番気になるところではあるが、
無効票にも色々な思いがあって、奥が深いと感じた。
無効票で一番多いのは、白票。
なかには「白票を数えろ!」というメッセージも。
白票にも意図があると言われるが、日本の政党は大なり小なり乱立しているため、
個人的には、「せめて、どれかは選べるんじゃないかな」と感じてしまう。
払った税金の使い方を決めるのが政治家の役割。
その政治家を決めることができるのが選挙。
しかも、金持ちだろうが総理であろうが投票できるのはみな、1票。
組合や宗教の組織票には敵わないような気もするが、
インターネットで全国のいろんな想いの人たちとつながることができる今、
やはり、1票を投じる意義は大きと思う。
また、「支持なし」と書かれているものもあったが、
今回の参院選では「支持なし」と書いた場合は、某政党に票が入るため意外にも票が入っていた。
これは狙い通りなんだと思う。
その他、「アベ」とか「松井一郎」とか「マツコデラックス」とか立候補していない人の名前もわずかにあった。
ということで、無効票からの雑感まとめてみました。
- 無効票からの雑感まとめ①
1枚目の選挙区の投票用紙に、「おおさか維新の会」と政党名が書かれている。そもそも投票の仕方が間違えている可能性が。投票の仕方をもっと周知すべきか。残念ながら無効票に。
「もったいない。」
- 無効票からの雑感まとめ②
2枚目の比例代表用紙に、「高木かおり」と書かれている。
選挙期間中のデマによる影響もあるかと思いますが、同選挙区に2名が立候補していたため、1枚目に「浅田均」、2枚目に「高木かおり」と間違って記入した可能性も。残念ながら無効票に。
「もったいない。」
- 無効票からの雑感まとめ③
2枚目の比例代表用紙に、「民進党」ではなく、「民主党」と書かれているものも多かった。
共産化する民進党に対する生粋民主党の支持者のアンチテーゼか。もちろん、無効票。
これはなんと言うか...
「ドンマイ。」
ということで、引き続き開票作業を見守ります。
追記:
am2:45。ようやくすべての開票作業が終わった。
地元の開票区では、投票率が55.47%で、当日投票した人が164,088名となり、
このうち、全体の2%、約3800票が無効票だった。
無効票の内訳でみると、白票が1827票とダントツで多く、
続いて、「名簿登録者以外を記載」が多く、908票。
ほとんどが、
選挙区で立候補している候補者名を比例代表に記入してしまったことによる無効票である。
また、比例代表の用紙に「候補者名」と「政党名」の2つともが書かれている場合、
所属が一致している場合は、有効票として扱われるが、所属が間違っているものは無効票になる。(例×:松井一郎、日本共産党)
投票所の記入台にも誰の名前を書くか掲載されているので、
こればっかりは、よく見て、
落ち着いて。
焦らずゆっくり書くようにしないといけない。
その他、気になる無効票は、
正しい候補者名や政党を書いたにも関わらず、余計なものを記入した場合の無効票。
例えば、「青山繁晴」の「繁」を間違えて書いた。
ここで、そのまま投票すれば有効票になるのに、
「繁」に取り消し線をひいて、
横に「すみません...」と書いてしまった場合、無効票になってしまう。
余計なものは書かない。
これに尽きる。
せっかく収めた税金
せっかく時間をさいて投票に足を運んだ時間
せっかくの想いを込めた1票
想いが届かなかった票をみると、
ものすごくやるせない気持ちになってしまった。
大切な1票を、大切にしないといけませんね。
以上、雑感でした。
学生マニフェスト会議の動画をアップしました。
消費税増税見送り、参議員単独での選挙が決定しましたね。
これで、参議院選挙の公示日は6/22、投票日は7/10となります。
衆参同日で一気に憲法改正の流れになるかと期待もありましたが、アベノミクスの不発(経済効果は時間がかかる)、熊本地震などの国内情勢を考えれば現時点では妥当な判断かと思います。
野党側は「アベノミクスの失敗を認めろ」などど激しく追求していましたが、
内閣不信任案の提出はお決まりのかたちだけとなってしまいました。
安倍首相の所信表明演説からは、具体的な展望が見えず、翌日の日経平均株価は大きく根を下げました。
それにしても参議院選挙の争点が見えにくい...。
んまぁ、昨今は参議院の存在意義自体が問われているので、衆議院選挙ならまだしも、「あれやります」「これやります」のきれいごとの政策なんて、
全く意味がありません。
ただでさえ国民がピンとこないテーマなだけに、盛り上がりに欠けてしまいそうです。
憲法改正がなぜ必要か、わかりやすく国民に訴えるしかありません。
そして、衆参で改憲勢力を確保しないことには、国の体裁はいつまで経っても改革することができません。護憲派のヒップホップパレードに惑わされず、憲法改正の本質をしっかりと見ていかないといけませんね。
さてさて、
先日、おおさか維新の会学生局が主催したイベント「学生マニフェスト会議」の様子を動画でまとめてみましたので是非ともご覧ください。
前半は、マニフェスト会議でのワークショップの様子です。
後半に、学生による気迫の演説があります。