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生まれ育った高槻をもっと良くしたい!高槻市議会議員 市来ハヤトの議会報告ブログです。(きまぐれ更新)

黙食の緩和を!子どもたちへの感染症対策について一般質問しました。【高槻市議会】【一般質問】2022/09/21

給食時に黙食をさせている根拠について教育委員会の見解を確認しました。

高槻市新型コロナウイルス感染症対応「学校生活ガイドライン」P36に給食の喫食時の留意点として、「会話を控える」との記載があり、これがいわゆる「黙食」の根拠となっています。

そこで、国(文科省)や大阪府の指針がどうなっているのか確認してみると...

 

 

国はあくまで「大声での会話を控える」としており、黙食させよ!とは書いていないことが分かります。

 

ちなみに、大阪府学校園における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル  P34に給食時の留意点について書かれており、その中の表現も「会話を控える」となっています。

 

そのため、高槻市では大阪府の方針に基づいてガイドラインを作成しているので、国の方針より厳しい感染症対策(いわゆる黙食)をさせています。

 

この件については、日本維新の会の柳ヶ瀬参議院議員が政府の見解を確認していただいております。

 

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日本維新の会の柳ヶ瀬参議院議員から「文科省は黙食を推奨しているのかどうか?」と問われた末松文科大臣は「飛沫を飛ばさないよう、例えば机を向かい合わせにしない。大声での会話を控えるなどの対応が必要であること。衛生管理マニュアルは学校における感染対策の参考として作成したもので、具体の感染対策については地域の実情に即して取り組んでいただくことが重要」「はっきり申し上げて黙食であるべしということは書いていない」「地域の実情、状況判断をしていただきたい」と答弁しています。

 

このことから、地域の事情に合わせた対応を求めるべく、以下のように高槻市教育委員会に質問を致しました。

※理事者側の答弁(聞き取り内容)に不正確な部分がある可能性もあります。

※後日、市議会HPに議事録がアップされますのでご覧ください。

 

【後日談】笹川府議大阪府の見解を確認してくださいました!

 

1日でも早く子どもたちの日常を取り戻せるよう早期に府のマニュアルが変更されることを期待しています。

 

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【一般質問】黙食等の子どもたちへの感染症対策について

 

連日、コロナ対応に当たられている全ての職員の皆さんに心より敬意を表します。

 

コロナ騒動が始まってからはや3年目となり、私の市議会議員としての1期目の任期もほとんどコロナありきで進んできました。そして誰もがもう違和感を感じているはずのコロナ騒動も、本当に終わりが見えない状況が続いています。

 

感染防止の観点からいつの間にか飛沫防止の観点でマスクの着用が求められ、人類に初めて投与する遺伝子ワクチンがこれほどまで短期間の間に何度も何度も接種を勧められる。コロナ禍のストレスからか自殺者は増加し、超過死亡数も戦後最大となっています...

 

おかしいと思っていても誰も声を上げない。おかしいと声を上げても変わらない。あきらめたくなることも多々ありますが、それでも我々の立場からもおかしなことはおかしいと声をあげ続けなければなりません。

 

今のコロナ禍の社会を形成しているのは我々大人たち一人一人の思考であり、そのしわ寄せが子どもたちに回ってきていると思うと、1日でも早くコロナ前の日常を取り戻してあげたいという強い思いと、自らの信念に基づき今回も質問をさせていただきたいと思います。

 

私も生まれ育った高槻市を少しでも良くしたい、そう思って議員になりました。高槻市を想う気持ちはコロナ禍で難しい対応を求められる現場の職員の皆様とも想いは一緒だと思っております。

 

ある意味でコロナは日本人を試しているのだと思います。日本の社会の良いところも悪いところもはっきりと浮き彫りとなっているからです。どのような状況であっても次の世代を担う子どもたちに失望されるような大人であってはなりません。今回のコロナ騒動は私たち大人が責任を持って解決しなければなりません。

 

高槻市においても強いリーダーシップと、市民を守る強い気持ちがあれば、高槻市でできることはまだまだあると考えています。ぜひこの想いを、お受け止めいただくことをお願い申し上げ、私からの一般質問をさせていただきます。

 

まずは、黙食等の子どもたちへの感染症対策について質問いたします。

コロナ禍での行動制限が緩和され、大人たちが楽しそうに外食を楽しんでいる光景が戻ってきました。一方で子どもたちだけがいまだに学校では「黙食」を強いられており、カツカツカツと給食を食べる音だけが会話のない教室に響いています。もうそんな異常な状況が2年以上も続いているのが今の学校現場です。

 

「大人は良いのに、子どもはなぜダメなの?」子どもたちのこのような真っ直ぐな質問にまともに答えられる大人はどれほどいるでしょうか。

 

「子どもたちに楽しく給食を食べさせてあげたい」この想いはおそらく学校の先生方も、教育委員会も、議員の皆様も、保護者の皆様も、皆同じ想いだと思います。そして何より子どもたちが一番望んでいる事ではないでしょうか。

 

でもそうはさせていないのも我々大人たちです。大人たちが子どもたちをそのような非日常的な状況にずっと晒し続けています。なぜなのか。なぜできないのか。どうすれば緩和できるのか。そのあたりも今回の質問で確認していきたいと思います。

 

1項目目の1問目はまず8点伺います。

 

<質 問>1回目

子どもたちのマスク着用や黙食に関して、高槻市の児童・生徒、子どもたちの声、それから保護者など市民の声は届いていないのか、現状をお尋ねいたします。

 

全国的にマスク着用に関するいじめや差別などがあるという声を聞いています。高槻市の小・中学校ではどのような状況になっているのかお聞かせください。

 

身体的心理的な事情でマスクを着用できない子どももおり、学校に行きづらい状況が生まれていることも心配されます。コロナ禍で不登校となる児童・生徒も増加し続けていることも注目すべき深刻な状況と考えております。何らかの理由でマスク着用ができない児童がいた場合、学校ではどのように指導しているのか?また周りの子どもたちに理解を促すためにどのように説明しているのか?

 

昨今の熱中症対策によってマスク着用をしなくてもいいよというアナウンスがされていますが、特に成長期の子ども達にとって、マスクの着用は友達や先生の表情が見えないことによる発育への影響やそもそもマスク着用による頭痛や集中力の低下など身体や心に対する悪影響ということがあるのではないかということは従来から指摘されており、様々な研究も進んでいます。本市では子どもたちのマスク着用による弊害についてはどのように認識されているのか、またそのような不調を訴える児童や保護者からの相談の有無、それらに対してどのような対応をされているのかについて伺います。

 

夏場は熱中症対策のため積極的にマスクを外すアナウンスがなされてきましたが、秋が近づくにつれて一般的に熱中症リスクは低くなっていくかと思います。一時に比べて登下校時にもマスク着用している児童が増えたように感じています。学校ではこれまでどのように指導をされてきたのか、今後はどのように指導していくのか伺います。

 

いわゆる黙食について伺います。大人の会食制限は解除されましたが、いまだ学校では感染症対策の一環としていわゆる「黙食」を続けています。そこで確認ですが給食時には黙食をしなければならないとする国からの通知や本市におけるガイドラインはあるのでしょうか?現在はどの指針に基づいていわゆる黙食をさせているのでしょうか?

 

全国的にいわゆる黙食を緩和する動きが出てきています。福岡市教育委員会は、新型コロナウイルスの感染防止対策として子ども達が会話なしで給食を食べる「黙食」について、「大声でなければ会話をしてもよい」とする内容を、6月13日付で市内の小中学校と特別支援学校に通知しました。本市ではこのような他市の事例を把握されていますでしょうか?またこのような緩和の動きについて、本市はどのような見解をお持ちでしょうか。

 

本市において、黙食を緩和するためには何かガイドライン等の変更が必要なのでしょうか?緩和するにあたってはどのような課題があるのか伺います。




<答  弁>

①1点目についてですが、マスク着用に関しては、これまでに市民からは、着用を推奨する意見や、着用は必要ないといった双方の意見をいただいたことがございます。給食の指導のあり方については、少数ですが、意見等をいただいたことがございます。

 

②2点目についてですが、学校から、マスクを着用していないことでいじめや差別等につながった事案の報告はございません。

 

③3点目についてですが、マスク着用ができないことを理由に不登校となっている事例はございません。マスク着用ができない児童生徒については、学校と家庭が連携し、丁寧に対応しております。

 

④⑤

4点目と5点目についてですが、マスク着用については、引き続き、国の通知やガイドラインに基づき、適切に指導してまいります。また、保護者等から相談があった場合については、状況に応じて丁寧に対応しております。

 

⑥⑦⑧

6点目から8点目の学校給食での感染症対策についてでございますが、府のマニュアルに沿って作成した本市の「学校生活ガイドライン」に基づいて実施しております。内容としましては、児童生徒の机の間隔を空け、机を向かい合わせにしないことや、会話を控えるなど飛沫を飛ばさないよう指導することを留意事項として定めております。本市の児童生徒の感染者数は、夏休み明けもいまだ高止まりの状況にあります。他市の取組事例も承知しておりますが、今後につきましても、国や府の動向に基づき、本市ガイドラインを見定めながら、慎重に対応してまいります。



<質  問>

2問目は4点伺います。

一問目の答弁で「給食の指導のあり方については、少数ですが、意見等をいただいたことがございます。」とありました。具体的にはどのような声をいただいたのでしょうか?

 

ご回答がありませんでしたので、再質問致します。

マスクの着用は友達や先生の表情が見えないことによる発育への影響やそもそもマスク着用による頭痛や集中力の低下など身体や心に対する悪影響ということがあるのではないかということが従来から指摘されております。本市では子どもたちのマスク着用による弊害についてはどのように認識されているのかお答えください。

 

黙食について伺います。

 

①答弁からは、「黙食」という言葉には一言も触れられませんでした。これはそのとおりで、国の指針にも高槻市ガイドラインにも「黙食」の文字はどこにも見当たりません。そこで念の為確認ですが、いわゆる「黙食」運用となっているのは、市ガイドラインの「会話を控えるなど飛沫を飛ばさないよう指導すること」が根拠となっているという認識で間違いないでしょうか?

 

②次に、いわゆる黙食運用の緩和について伺います。

 大阪府の「学校園における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」に沿って、本市が作成した「学校生活ガイドライン」に基づいて“いわゆる”「黙食」なる感染症対策が実施されていることがわかりました。

 そこで本市の「学校生活ガイドライン」の作成のベースとなっている国や府の指針を見てみたいと思います。

 まず、文部科学省が作成している衛生管理マニュアル(56ページ)においては、「飛沫を飛ばさないよう、例えば、机を向かい合わせにしない、大声での会話を控えるなどの対応が必要である」とされています。

 一方で、大阪府「学校園における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」の34ページを見ると、「会食にあたっては、飛沫を飛ばさないよう、例えば、机を向かい合わせにしない、 または会話を控えるなどの対応が必要です。」とされています。

 

 高槻市「学校生活ガイドライン」36ページには、給食の喫食時の留意点として、

「児童生徒の机の間隔を開け、机を向かい合わせにしない、また、会話を控えるなど飛沫を飛ばさないよう指導をすること。」となっています。

 

 文部科学省が作成している衛生管理マニュアルでは「大声での会話を控える」としているのに対し、大阪府高槻市ガイドラインには「会話を控える」となっているために、学校現場では感染症対策としていわゆる「黙食」が実施されていることが分かります。

 

 国の衛生管理マニュアルによれば、大声での会話を控える事を求められている訳で会話を控えることは求められてはいません。大声でなければ会話はできるという解釈ができるはずです。

 

 このことについては、5月31日の国会質疑において、日本維新の会の柳ヶ瀬参議院議員からの質問で「文科省は黙食を推奨しているのかどうか?」と問われた末松文科大臣は「飛沫を飛ばさないよう、例えば机を向かい合わせにしない。大声での会話を控えるなどの対応が必要であること。衛生管理マニュアルは学校における感染対策の参考として作成したもので、具体の感染対策については地域の実情に即して取り組んでいただくことが重要」「はっきり申し上げて黙食であるべしということは書いていない」「地域の実情、状況判断をしていただきたい」と答弁しています。

 

 また6月10日の松野官房長官も記者会見で、記者から「国として子どもの黙食を見直すことを呼び掛ける考えはあるか。」と問われ次のように回答しています。

「学校給食は子どもたちの健康の保持・増進を図るために重要な教育活動であるとともに、学校生活の中で子供たちが楽しみにしている時間であります。一方で、学校においては感染対策と教育活動の両立が求められていることから、基本的な感染対策を徹底していく必要があります。引き続き、給食の場面におきましても、先ほども申し上げました通り、衛生管理マニュアルも踏まえつつ、地域の実情に応じて適切に対応していただきたいと思います。」

 

この発言からもガイドラインを地域の実情に合わせて対応することは可能だということも分かります。

 

そこで、質問いたしますが、

本市ガイドラインを国の基準に合わせるべきと考えますが、市の見解をお聞かせください。



<答  弁>

1点目の給食の指導のあり方についてのご意見ですが、いつまで続けるのかという内容のものでございました。

 

2点目のマスク着用の弊害についてのご意見は、様々あることを承知しておりますが、学校現場におけるマスク着用を含めた感染予防の取組は、国が様々な専門家の知見を基に作成したガイドラインに従って行うことが適切であると判断しております。今後も国の通知等に従って、適切に感染予防に取り組んでまいります。

 

3点目と4点目についてですが、繰り返しになりますが、本市の学校給食における感染症対策としましては、府のマニュアルに沿って作成した本市のガイドラインに基づいて実施しております。今後も、感染状況を注視しながら、国や府の動向をふまえ、慎重に対応してまいります。



<要  望>

ご答弁から、本市ガイドライン大阪府のマニュアルがベースとなっており、市は府の動向を踏まえて対応するということで理解いたしました。

市の2回目の答弁からも「黙食」という言葉は一言も出てきませんでしたので、要はガイドラインが結果的にいわゆる「黙食」をさせている状況だということも理解しました。

 

「感染状況を注視しながら、国や府の動向をふまえ、慎重に対応してまいります。」との答弁もいただきましたが、子どもたちの健康の保持・増進を図るために重要な教育活動である学校給食は誰が実施責任を負っているのでしょうか?高槻市ではないのでしょうか?

本市ガイドラインの見直しは高槻市の小学校、中学校の設置者、管理者である高槻市の仕事です。国や府の仕事ではありません。大阪府のマニュアルの見直しについても今回の議会での答弁を踏まえて大阪府に申し入れをしたいと思いますが、大阪府の変更を待たずとも高槻市の判断、教育委員会の判断で学校生活ガイドラインの変更を検討してください。要望しておきます。




「子どもたちに楽しく給食を食べさせたい」と本音では分かっていると信じています。でも答弁となると国や府の判断任せとなっています。一方で国は自治体に任せていると言っている。一体誰が決断するのでしょうか。

 

行動制限が緩和されてから大人たちは会食を楽しんでいます。もちろん黙食なんてしていません。重症化リスクは子どもたちより大人の方が高いとされています。その大人たちがいわゆる感染リスクが高いとされる外食を楽しんでいる。子どもたちは大人たちが黙食せず楽しんでいることを知っています。おかしいと声をあげられる子なんてほとんどいないと思います。しかしながら、子どもたちはそんな大人の背中を見ています。大人たちが楽しんでいる傍らで子どもたちは黙って給食を食べています。それももう2年以上も。

 

冒頭述べましたが、「大人は良いのに、子どもはなぜダメなの?」と子どもたちから質問されたら大人としてどう答えますでしょうか。子どもたちに寄り添った、子どもたちを想う姿勢を運用の見直しという形で見せてあげてください。

 

給食時の感染症対策の見直し、いわゆる「黙食」の緩和に向け、ガイドラインを見直してください。要望いたします。

 

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